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糖質の生理作用、補給上の留意事項
 穀類などの食品上の栄養成分としては糖質が最も多く、主要なエネルギーの補給源となる。
 ペクチン、マンナン、セルロースなどの難消化性多糖類食物繊維は、整腸作用や、血中コレ
ステロールを低下させたりガンの予防効果がある。
 補給上の留意事項:糖質の代謝にはビタミンB1が必要なので、砂糖や穀類はビタミンB1を
多く含む食品と同時に補給するのが望ましい。
脂質の生理作用、補給上の留意事項
 脂溶性ビタミンのA、D、E、Kの供給に関与し、脂溶性ビタミンやカロチンの吸収を促進する。
 必須脂肪酸のリノール酸、リノレン酸、アルキドン酸を供給し、これらの必須脂肪酸は、成長
促進に不可欠である。また、植物油に多い多価不飽和脂肪酸(リノール酸、リノレン酸)や、魚
油に多いEPA(イコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)は血栓予防、血中コレステロ
ールの低下作用がある。
 補給上の留意事項:動物、植物、魚類由来の脂肪の望ましい摂取割合は4:5:1程度とされ
ている。
蛋白質の生理作用、補給上の留意事項
 筋肉、血液、内臓、脳、皮膚、つめ、酵素、ホルモンなどの主要成分(原料)であり、体組織の
補修源となるほか、ストレスへの抵抗力をつける。
 補給上の留意事項:蛋白質の栄養価は、必須アミノ酸をバランスよく含んでいるものほど高い。
栄養素
ビタミンC : ストレスやガン、風邪に対する抵抗力をつける。Fe(鉄)の吸収を促進し、貧血を予
        防する。刺激に対する神経の感受性を静める。骨や歯の主成分となり、長寿を保つ。
ビタミンB1 : 神経組織を調節し、頭の働きを良くする。乳酸等の疲労物質を取り除き、疲労を回
         復させる。
ビタミンD : CaとP(リン)の吸収を促進し、貧血を予防する。
ビタミンA : 病気への抵抗力をつけるほか、ガンの予防効果がある。
ナトリウム : 消化液の分泌を促進し、食欲を増進させる。神経興奮の伝達や筋肉の収縮に働く。
鉄 : 疲労や物忘れを防止する。乳児の発育を促進する。
リン : エネルギーを蓄える。
ビタミンB1補給上の留意事項
 (a) 発汗時や騒音下では余分に補給する。
 (b) アノイリナーゼを含む食品に注意する。
ビタミンC補給上の留意事項
 (a) 調理損失を見込んで余分に補給する。
 (b) アスコルピナーゼを含む食品に注意する。
食品
 アノイリナーゼを含む食品(ウド、コイ、ワラビ、エビ)は、VB1を分解する酵素である。
 アスコルピナーゼを含む食品(にんじん、きゅうり)は、VC酸化酵素である。
 みかん、梅、レモンは、食品自体は酸性であるが、アルカリ性食品である。理由は、その食品を燃
焼してできる灰の水溶液が酸性か、アルカリ性かによって決定されるからである。
 もち米がうるち米より粘り気がある理由は、もち米(アミロペクチン100%)、うるち米(アミロペクチ
ン80%、アミロース20%)という澱粉の性質の違いからである。
 糊化(α化)して煮えた状態の澱粉(α澱粉)は、放置しておくとボロボロの生の状態に近付く。こ
れを老化(β化)という。
 緑黄食野菜は、VAの働きをするカロテンが600μg以上のものをいう。また、カロテン量は600μg
より少ないが、比較的カロテンやほかのビタミン、ミネラルを多く含んでいるピーマンなども緑黄食野
菜として分類される。以上が有色色素である。
 淡色野菜は、その他の野菜としてVC、カリウムを多く含む。
主要成分 主要な食物 成分に関する働き
グルテン 小麦粉(ふ質) 温水で長く攪拌すると粘りと弾力が増す。
ソラニン 馬鈴薯の芽 緑変部に多い有機配糖体で400mgで死亡。
サポニン 大豆 腸を刺激して便通を整える洗濯作用。
クエン酸 柑橘類(有機酸) 疲労回復を促進し、血管を丈夫にする。
ペクチン 林檎(酸性多糖類) 糖と酸を加えて加熱するとゲル化する。
ラミニン 昆布(塩基性アミノ酸) 血圧を下げる作用がある。
タウリン 鳥賊、蛸、貝 脂肪の吸収を高めたり、制汗作用がある。
レシチン 卵黄(リン脂質) マヨネーズの乳化剤として使用される。
リゾチーム 卵白(グロブリン) 防腐性があり、抗菌性を与えている。
コラーゲン 皮、腱、軟骨(膠腹質) 水中加熱すると可溶性のゼラチンに変化
食中毒名 感 染 経 路 特         徴
サルモネラ 保菌動物の肉や魚から 人間と家畜、共通に伝染する
水分が多く、糖分の少ない食品に発生しやすい
腸炎ビブリオ まな板、包丁から(魚介類の生食から) 塩分を含む食品に起こりやすい
真水に弱い
カンピロバクター 鶏肉の不完全調理から
汚染された水や牛乳から
鶏肉を使用した料理に起こりやすい
ブドウ球菌 調理員の手や指から 毒素は加熱に強く、通常の加熱では無毒にならない
素手でにぎったおにぎり等に起こりやすい
潜伏期間が短い(30分〜6時間)
ボツリヌス 飯寿司、切込みから 毒素は低温に強いが、加熱に弱い
貯蔵食品や密封食品に起こりやすい
ウェルシュ菌 手や指の切り傷から 菌は加熱に強く、通常の加熱では死滅しない
酸素の少ない状態の食品に発生する。

栄養学
衛生法規 調理理論
問題(衛生法規) 問題(公衆衛生学) 問題(食品学) 問題(調理理論)

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